ハガキ職人といっても色々な分野の職人がいる。
こんな究極のハガキ職人がいたら尊敬したい。
尊敬はしたいが、なりたいとは思わない。(カム作)
ハガキ職人の悲劇
オレの名はペンネームで、超人28号。
今日もラジオにハガキを出したところだ。
『読まれますように!』と何回も心の中で繰り返した。
今週のネタは完璧だ。
読まれないわけがない。
放送当日──。
「……え〜、以上です」
とラジオの向こうから、お笑いコンビのボケの方の声が聞こえてきた。
「ふっ……」
勿論オレの名は呼ばれもしなかった。
今週も駄目だったか……。
これで通算連続100万枚読まれなかったことになる。
ミリオンだぜっ……。
オレはあることに気付いた。
ハガキ代……、5000万円やんけ!
『家建つがな!』と心の中でツッコミを入れて、ニヤニヤ笑っていた。