ツイッターで呟いた夢日記を清書して公開。
こんな夢で目覚める朝もたまには良いかもしれない。
さすがに毎日だと精神が病みそうだが……。(カム作)
蟷螂女
夜になると蟷螂女に変身し恋する男を喰らうという奇病の研究を終え、海外から帰ってきた大学教授とその助手。
助手は空港で喋る猫に出会い、不思議に思った。
2人は空港から直で大学に戻り、研究の成果をまとめることに。
夜遅くなるといけないと教授は思い、近くにある自宅に助手を泊まらせるよう手配した。
先に1人で助手が教授宅に着くと、初対面で少し不安げな教授の奥さんが迎え入れてくれた。
長期間の海外生活の疲れからか助手が早々に寝てしまうと、奥さんも一安心した。
その後、教授が帰ってしばらく会話をしてから、2人は寝室の布団で就寝した。
夜中にカサカサという音で目が覚めた奥さん。
どうやら音は横で眠る教授の布団の中から聞こえてきた。
何事かと思った奥さんは、そっと布団をめくってみた。
──するとそこには、蟷螂女と化した助手が教授を喰らっている姿があった。
すぐに奥さんはこの世のものとは思えないほどの悲鳴を上げていた。
「落ち着いてください奥さん!違うんです!教授をキャベツと間違えて食べてしまっただけなんです!」と蟷螂女が慌てふためいた。
奥さんは狂ったように「助けて!誰か!」と大声を発しながら家の外へ猛スピードで走り抜けた。
だが蟷螂女はそれを遥かに上回る速さで追いつき、奥さんを1口で食したのであった。
助手は食後の産卵を終えると、ふと傍に空港で出会った喋る猫を見つけた。
猫はおもむろに「にゃ〜」と鳴いてどこかへ去った。