ほろ苦い青春の味がする愛の告白。
だが時としてそれは人を破滅へと向かわせる。
計画的な戦略でジワジワ攻めると良いだろう。(カム作)
ラヴ・レター
受け取り印を押したぼくは、家の中へ入った。
「えーと、差出人は……ああ、吉本か」
ぼくはダンボールを開けた。
そこには、飽きれ返るほどの花の数々と、1枚の手紙が入っていた。
「な、何なんだよ……気持ち悪い」
仕方なくぼくは手紙の封を開けた。
「!!!」
それは吉本の、ぼくに対する愛の告白文だった。
「マジかよ。……あいつ、ホモだったのか!!」
手紙にはこう書かれてあった。
『Dear モトハル。突然こんな手紙を送ったりしてごめん。でもぼくはモトハルのことが好きで好きでたまらないから……。もしよければ返事下さい。From ナオキ』
ぼくの顔は一瞬の内に青ざめた。
「あ、あいつが……くそっ!!」
1人親友を失った気分だ。
もう明日から学校に行けない。
なぜなら、ぼくの親友は彼1人だったからだ。
他の人にはいじめられてるから……。