人類の夢でもあるタイムマシンが完成した。
初めて作った博士はどんな使い方をするのだろう。
はたして自分で使うことはできるのか!?(カム作)
タイムマシン
時は2XXX年──。
「完成した。これがタイムマシンだ」
と博士がぼくに言った。
「長かったですね。これを作るのに35年も掛かるなんて」
ぼくは残念そうに述べてみたが、博士は笑いながら、
「何を言っとる松井君。これで過去に戻ることもできるだろ?そして人生をやり直すことも可能になるわけだ」
「へー、そういう使い方もあるんですね」
ぼくは少し博士を見直した。
「ところで博士。ぼくは今70歳なんですけど、博士は今何歳なんですか?」
博士は考え込んでから──
「えー、ワシと松井君との年の差が36歳だから……」
ぼくは計算して博士に言った。
「じゃあ博士は今106歳ですね!」
それを聞いた博士はショックで死んでしまった。